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龍昇る

すがたとどめた

龍角峯

①「龍角峯」は天龍川の深淵に棲む龍が、ある時天に上った。その時崖に突然出来た「龍の化身」と伝えられている。

②弘化4年(1847) 朱子学者の阪谷郎慮氏が「天龍峡」と命名した。明治15年書家にして詩人の日下部鳴鶴氏が川路村の郷医関島松泉氏のはこや提案で「十勝の地」を選び、中国の古い伝説「蒻姑射」の仙境になぞらえて名称を選び、それぞれに岩彫りとし、全体として「天龍峡磨崖の碑」という十勝が誕生した。その一つが龍角峯。

龍江かるたを訪ねてより

龍角峯

むかしの人の

彫りのあと

①天龍峡十勝の岩彫りで、とりわけ苦労したのは龍角峯だった。上から籠を吊るしたり、下から櫓を組んで彫ったと語り伝えられている。縦長の「峯」の文字の縦は2メートルもある大きな字である。

龍江かるたを訪ねてより

むささびの

飛び去るかなた

龍角峯

①当地ではむささびを「ばんどり」と呼んでいた。むささびは正確には飛ぶのではなく滑空するので高低差が必要で、岩が積み重なり谷が細く深い天龍峡は、むささびの格好の生息地であった。

龍江かるたを訪ねてより