「幸せ」のバトンをつなぐ私たち 第62回飯田市公民館大会

飯田市公民館では、2月16日(日)、鼎公民館にて飯田市公民館大会を行い、各地区の公民館役員を中心におよそ450人が参加した。
開会式では、来賓祝辞として佐藤市長が「地域自治の支えとなる場が公民館。能登半島地震の復興状況を見ていると、地域のつながりの強さ、活力の差が復興の差となっている。公民館活動は今が踏ん張りどころ。今の踏ん張りが将来の地域の活力差となる」と語った。
初の試みとなるパネルディスカッションでは、東京大学の牧野篤教授の進行で、各地区から選出された6人の老若男女パネラーが意見を語り合った。各パネラーは自身の公民館活動の原動力となるもの、そして自身の「幸せ」とは何かを発表し合う形で議論を深めていった。パネラーの飯田高校1年の林二葉さん(東野)は「小学校の時、公民館活動の一環で地域の大人たちに夏休みの宿題をみてもらった。中学生になり、その恩を返したいと自然に思い、運営する側になった。今は自分が好きなギター演奏を通して公民館活動に関われているのが幸せだ」と語った。子どもは地域の大人とのふれあいのなかで成長し、次の世代にその恩を送ることで幸せを感じる。
子ども、女性、高齢者など5つの小テーマ別による分科会でも参加者による率直な意見交換が行われ、充実した議論をつくし、公民館大会は終了した。