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デッドボール

街を歩いていると、赤地に白い十字とハートの描かれた小さな札を見かけることがあります。「ヘルプマーク」と呼ばれるその印は、見た目では分かりにくい障害や病気を患っている人、あるいは妊娠初期の女性が身につけるものです。
このマークは「助けてください」という直接の訴えではありません。多くの場合「困ったときに気づいてもらえるように」という安心のための目印です。電車で席を譲る、体調を崩して様子がおかしい場合に声をかける―そんな小さな配慮が、大きな支えになります。
一方でこの「ヘルプマーク」の存在を知らない人も少なくありません。だからこそ「これは何だろう?」と気づく瞬間が理解を広げる第一歩になると思います。
私自身も、妻が外見からは健常者と見分けがつかない難病を患いその札をつけるまで、マークの存在に気づくことはありませんでした。しかし、その意味を知ってからは札をつけている人を見かけると、少し気に掛けるようになりました。
社会全体が自然に受け止め、行動に移せるようになれば、誰にとっても暮らしやすい世界に近づくはずです。小さな赤いマークは、声に出せない思いを伝えるサインです。次に見かけたとき、ほんの少し心を寄せてみませんか。    (S・S)

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