かやの木に
歴史をきざむ
紅雲寺
①明治初年廃寺となったが、細田紅雲寺は二百年の歴史を持つ寺であり、坂東秩父33の札所の一つでもある。そんな由緒を抱きかかえて、シンボルのかやの大樹が聟えている。
②細田にあり、永禄10年創立という。飯田柏心寺の末寺であったものを安永2年(1773) 十二世壺仙氏がこれを買い求めた。明治6年廃寺となった。57の石仏、石神を有している。保寿寺の末寺でもあった。
龍江かるたを訪ねてより
まんじゅしゃげ
うずめる古寺の
おびんずる
①おびんずる様は、人の病苦を肩代わりしてくれる仏様だ。痛むところに当る仏の部位をよく撫でて参拝した。参拝する人々に撫でられて、てかてかだった細田のおびんずる様も、今は沙華のなかにひっそりとたたずんでいる。
龍江かるたを訪ねてより