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カンボジア研修日記③

「価値観が変わる」とはどういうことなのか、イメージが持てないままカンボジア現地学習の日を迎えた。ツアーの報告会を毎年聞くと「価値観が変わった」と発表する高校生が何人もいて、言葉の意味は分かっても、それ自体がどんな経験なのか私には分からなかった。
カンボジア滞在中は様々な施設を訪問して、高校生が考えた企画で交流し仲を深める。私は児童養護施設での交流企画を中心に準備を進めてきた。交流内容は飯田の郷土料理である五平餅を一緒に食べるというもの。言葉の壁があっても「味覚で心がつながれる」「『幸せ』を共有できる」と考えた。それを実現するには使用できる食材の制限など、解決しなくてはならない多くの問題があった。高校生が五平餅で交流をしたいと決めた事だからと思う反面、違う企画にするなら早い方が良いかなと迷う時があった。しかし、高校生は一度も「別の企画にしたい」と言うことはなく、打合せ、試作を重ねて当日を迎えた。そして「美味しいね」で心を通わし交流することができた。
その様子を見たふるさと南信州緑の基金の伊澤先生は「諦めずによく頑張ったね」と高校生へ何度も声をかけていた。その言葉に私自身も共感していた為、高校生に何度も伝えたが高校生から返ってきた言葉に驚いた。「諦めなかったというより、やるものだと思ってた。できるようにするためにどうすればいいのか考え続けてきた。褒めてもらった時に驚いたし、そういうことだったんだって思った」その言葉を聞いて、そんな考え方があることを知り衝撃を受けた。これが『他の価値観に触れ、価値観が変わる』ということなのかと思った出来事だった。
ツアーの学習を開始したのは5月。初めは高校生の学びを全身全霊で支える!と意気込み向き合ってきたが、高校生の気付きや意欲的な姿から、私自身も学ぶ事の多い日々だった。今回高校生が教えてくれた新たな価値観を胸に、龍江での大切な日々を過ごしていきたい。
(寄稿公民館主事平田)

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