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デッドボール

店で出る食用廃油で石けんを作り始めて30年程になる。父が腰を痛くして私が引き継いだもので、当初「面倒だな」というのが正直な思いと、なぜ油で石けんができるのか、誰がこれを考えたのか不思議でならなかった。▼作り方は廃油と水を火にかけて沸かし、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を加える。後はひたすらかき混ぜるというもの。失敗もありました。▼近隣の小中学校の授業に呼んでいただいたことがありました。捨ててしまう物を再利用することを目的に、生徒が全校放送でフタ付のヨーグルト容器の回収協力を呼びかけ、集まった50個ほどに石けんを流し込み、参観日にお母さん方へ販売する活動の様子に胸がときめきました。▼昨年地域おこし協力隊の平沢沙峰さんと石けん作りをした時、お話をうかがう中で、現代の生活に私たちが忘れてしまっている何かを気づかせてもらいました。▼夏休みには孫の一研究の手伝い。いつのまにか私より背丈が伸び、懸命に石けんをかき混ぜる姿に「大きくなったなあ」。豆腐のパックに流し込んだ石けん22個はかざこし子どもの森公園のイベントで水引アクセサリー、リンゴジュースと一緒に販売しました。▼これからもささやかですが楽しみながら石けんを作っていけたらいいです。
(N・M)